概要
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iPodLinuxは、初期のiPodで動くμClinuxベースのOS。起動するとApple純正OSの代わりに立ち上がり、Podzillaという独自GUIから動画再生・画像閲覧・ゲーム・エミュレータ等を動かせます。Wikipedia
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プロジェクト自体は2009年以降ほぼ停止しています(サイトは一部残存)。Wikipedia
対応機種(ざっくり)
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公式に安定していたのは主に1G〜3G iPod。4G/Photo/5G/5.5G/mini/第1世代nanoなどは部分対応にとどまり、Classicや第2世代以降のnano・touchは非対応扱いでした。Wikipedia
いま選ばれる代替策
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実用面では、Rockbox(オープンソースの代替ファーム)が事実上の本命です。インストーラ「Rockbox Utility」も継続提供(例:macOSのHomebrewで1.5.1)。ArchWikiHomebrew Formulae
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さらにfreemyipodが、非iOS iPod向けにブートローダやエクスプロイト情報を整備(2025年時点でも更新あり)。新しめのnano/Classic向け研究も続いています。Free My iPodGo Packages
できること(iPodLinux/Rockbox共通イメージ)
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追加コーデック(例:MP3/OGG/FLAC等)、ギャップレス再生、詳細EQ、プラグイン(ゲーム含む)など、純正より機能拡張。linux-magazine.com
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iPodLinux固有ではPodzilla経由の各種アプリ・エミュレータが歴史的に有名です。Wikipedia
導入の概略
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iPodLinux:古いGUIインストーラ(0.4b r4など)が残っていますが、対応は古い世代中心でアルファ扱い。実機やFWバージョン依存が大きく、現代環境では手こずることが多いです。ipodlinuxinstl.sourceforge.net
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Rockbox:公式マニュアルやiFixit等の手順が充実。Rockbox Utilityで自動導入→必要に応じてブートローダ設定(機種次第で手順差)。ArchWikiiFixit
リスクと注意
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データ消失/起動不能のリスク、保証外、法的には自己責任(保護回避等に触れない範囲で)。作業前バックアップ必須。iFixit