2025年9月14日日曜日

歌詞の引用

 

目安

許可不要(引用が適法な場合)
次の要件を満たすときは、歌詞でも無断で引用できます。

2行かどうかは決め手ではありません。上の要件を満たすかが判断基準です。Web担当者Forum

許可が必要になりがち

  • 詩の“雰囲気づけ”として歌詞2行を置くだけ(批評・検討の文脈がない)。

  • 歌詞を改変して使う(翻案・替え歌等)。これは引用の範囲外です。Bunka+1

実務のコツ

  • 書き方例(引用として整える)
     「“○○○○”――△△△(作詞:◇◇、19XX)。このフレーズを私は…」
     ※引用はカギ括弧で区切り、直後に出所を明記。e-Gov Law Search

  • 出所表記の目安:曲名/アーティスト/作詞・作曲者/年/出版社(わかる範囲で)。e-Gov Law Search

  • 許可取得の窓口:引用にならない使い方なら、出版社やJASRAC等で「出版物への歌詞掲載」の手続きを。jasrac.or.jp

  • ウェブ掲載:Ameba等のJASRAC包括契約ブログは個別許諾なしで歌詞掲載できる場合あり(各サービス規約に従う)。jasrac.or.jp

  • 権利者確認:JASRAC管理外の曲もあるため、J-WIDで作品情報を確認。note(ノート)

まとめ

  • 批評等の文脈で、必要最小限・明確区別・出所明示→許可不要になり得る。Cric+3Bunka+3Bunka+3

  • 単なる挿入や改変→多くは許可が必要(JASRACや出版社へ)。jasrac.or.jp+1

※これは一般的な情報で、最終判断は事案次第です。心配なら、該当箇所を見せていただければ「引用」成立しやすい形に整えます。


批評ならどうですか?


結論:本当に「批評」のための引用なら、原則許可不要です。ただし下の条件を満たしてください。

  • 法32条の要件:公表済みである/公正な慣行に合致/批評目的上の正当な範囲(必要最小限)/出所明示e-Gov Law Search+2Bunka+2

  • 実質基準:あなたの本文(批評)が主、歌詞が従。引用部分を「」や字下げで明確区別。改変しない。Cric+1

  • 分量の目安2行だからOK/NGではなく、論点を示すのに必要かで判断。必要性が説明できるなら短行数は概ね適合しやすい。Kanagawa University Economics Institute

  • 表記例:「『○○○○』—作詞△△(19XX)。この句が示す△△性を…」のように直後で批評し、曲名・作詞者・年など出所を明示e-Gov Law Search

  • 避けたい使い方:雰囲気づけのエピグラフだけ/繰り返し多用で本文より目立つ/勝手な意訳・改変。※翻案は引用の範囲外。Kotto Law

  • 実務補足:歌詞の翻訳文を自作して載せるのは別権利(翻案)になり得るので注意。必要なら管理団体等で手続き。JASRAC

要するに、批評本文が主役で、歌詞は論証に不可欠な材料として最小限+出所明示ならOKの可能性が高いです。