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2016年9月9日金曜日

TensorFlowで学ぶディープラーニング入門|書評・要点3つと2025年の読み方【CNN入門】

2016年刊『TensorFlowで学ぶディープラーニング入門』を短く要点整理。向いている読者・注意点(TF1系)・2025年の読み替え(TF2/Keras/Colab)まで実体験ベースで補足します。

TensorFlowで学ぶディープラーニング入門 ~畳み込みニューラルネットワーク徹底解説

TensorFlowはじめました 実践!最新Googleマシンラーニング


Q1. この本は2025年でも役立ちますか?

A. 概念理解(とくにCNNの基礎)には有効です。コードはTF1系なので、実装はTF2/Kerasに読み替えてください。

Q2. どんな読者に向いていますか?

A. Python/Numpyの基礎があり、数式(微積・線形代数)が苦手ではない初中級者に向きます。完全初心者はTF2/Keras対応の入門書も併読を。

Q3. まずどの章から読むべき?

A. 畳み込み・プーリング・活性化関数などのCNN基礎が最優先。古いAPIの詳細は概念だけ把握し、実装は現行のKerasに置換でOKです。

Q4. どの部分が時代遅れですか?

A. Session/Placeholder、低レベルAPI中心の書き方、Estimator前提などは現行では非推奨。tf.keras と GradientTapeで置き換えます。

Q5. TF2/Kerasへの置換ポイントは?

A. tf.keras.layersでモデルを構築し、Model.fit()tf.GradientTapeを使用。手動セッション管理は不要、Eager実行が前提です。

Q6. 実行環境はどうすればよい?

A. まずはGoogle Colabが簡単です。ローカルはpython -m venvpip install tensorflowの順で最小構成から。

Q7. つまずきやすい所は?

A. テンソル形状(NHWC)とブロードキャスト、学習率設定、前処理(正規化・シャッフル・分割)。まずは小さなバッチ・短いエポックで動作確認を。

Q8. 併読におすすめは?

A. TensorFlow/Kerasの公式ガイドと、CNNの直観を掴むためのMNIST/CIFAR系チュートリアル。本書で概念→公式で現代実装の二段構えが効率的です。

Q9. 学習の目安時間は?

A. 通読は各章1–2時間、実装追試で**+2–4時間**。まずは1章ぶんを週末で完走し、翌週にKerasでリライトが定着しやすいです。


2016年5月18日水曜日

『強くなるロボティック・ゲームプレイヤーの作り方』復刊|C++で学ぶ実践的強化学習[プレミアムブックス版]サンプルDL案内つき

2008年刊の名著『強くなるロボティック・ゲームプレイヤーの作り方』がプレミアムブックス版として2016年に復刊。C++でロボット/ゲームAIに強化学習を実装する実践書です。著者は八谷大岳・杉山将。紙版・電子版あり、サンプルコードはマイナビのサポート/商品ページから入手できます(発売日:2016/06/08、ISBN:978-4-8399-5673-8)。

強くなるロボティック・ゲームプレイヤーの作り方 プレミアムブックス版 ~実践で学ぶ強化学習~ 


  • C++によるロボット強化学習
  • サンプルソースのダウンロードはこちら

追記:よくある質問(FAQ)

Q. 復刊で内容は変わりましたか?
A. 基本内容は2008年版と同一で、プレミアムブックスとして再刊されています。
Q. 使用言語は? Pythonでも学べますか?
A. 本書の実装はC++中心です。概念は他言語にも応用できますが、サンプルはC++です。
Q. サンプルコードはどこで入手できますか?
A. 出版社の商品/サポートページからダウンロードできます(販売サイトの案内を参照)。
Q. 電子版(eBook)はありますか?
A. あります。販売状況は各ストア(出版社サイト、Amazon等)でご確認ください。
Q. どんな人に向いていますか?
A. C++で強化学習を実装してみたい初中級者〜実務者、ロボット制御やゲームAIに関心のある方。
Q. 具体的に何が学べますか?
A. 強化学習の基礎からアルゴリズム、ロボット/ゲームエージェントへの実装手順までを通しで学べます。
Q. 事前に必要な知識・環境は?
A. C++の基礎、確率・線形代数・微積の初歩。標準的なC++コンパイラ/IDE(GCC/Clang/Visual Studio等)。
Q. 価格や在庫は?
A. 変動するため、最新情報は出版社ページや通販サイトでご確認ください。

主要トピック(各1行)

  • MDP:状態・行動・遷移・報酬で問題を定式化する土台。

  • 動的計画法:モデル既知前提で価値・方策を反復更新して最適化。

  • モンテカルロ:エピソード平均で価値推定。モデル不要・高分散。

  • TD学習:1歩先の推定でブートストラップ更新。オンラインに向く。

  • SARSA:実行中の方策で更新するオンポリシー。安全寄り。

  • TD(λ):エリジビリティ痕跡で多段のTD誤差を混合。

  • Q学習:max行動で更新するオフポリシー。理論収束性が強い。

  • 近似(線形/カーネル):特徴表現で連続空間の価値関数を近似。

  • 政策勾配:方策を確率分布として直接最適化(REINFORCE等)。

代表課題

  • 三目並べ:離散・完全情報で基礎検証に最適。

  • Mountain Car:連続状態で谷脱出。探索設計がカギ。

  • Acrobot:二重振子のスイングアップ。制御系の定番難題。