2026年6月27日土曜日

YAML の初期史

 本稿は、YAML の初期史を「味わう仕様書」の観点から再読する。YAML は2001年、Clark Evans により提案され、Oren Ben-Kiki、Ingy döt Net とともに設計された。発端には、XML を簡略化しようとした SML-DEV メーリングリストの議論、Ingy による Perl の Data::Denter/プレーンテキスト・シリアライゼーションの実践がある。2001年12月の作業草案では、YAML はまだ Yet Another Markup Language として記述されていたが、のちに YAML Ain’t Markup Language へと再解釈され、文書マークアップではなくデータシリアライゼーション言語であることを強調するようになった。2003年には Ruby が YAML フレームワークを標準配布に含め、2004年に YAML 1.0、2005年に YAML 1.1、2009年に JSON 互換性を重視した YAML 1.2 が公開される。ここには、XML 批判、Perl/Python/Ruby 文化、設定ファイル美学、そして人間が読める構造保存への欲望が交差している。

関連キーワード:Clark Evans、Oren Ben-Kiki、Ingy döt Net、SML-DEV、yaml-core、Data::Denter、Perl、Ruby、XML、JSON、YAML 1.0、YAML 1.1、YAML 1.2、データシリアライゼーション、仕様美学、味わう仕様書