PostgreSQLとMySQLの差異は、単なる機能比較に還元されず、出自・ライセンス・共同体倫理の差として把握されるべきである。PostgreSQLはUC BerkeleyのPOSTGRES研究に由来し、BSD/MIT的な寛容ライセンスを背景に、標準SQL、拡張性、型体系、堅牢性を重視する「公共財としてのデータベース」文化を形成してきた。ここではDBは単なる保存装置ではなく、知識表現と設計思想の器として味わわれる。一方MySQLは、LAMP、PHP、WordPress、レンタルサーバー文化と結びつき、Webアプリケーションを迅速に成立させる実用的基盤として普及した。GPLと商用ライセンス、のちのOracle管理という経緯は、商用OSSとしての性格を強めている。したがってPostgreSQLは「研究・UNIX・BSD・職人性」、MySQLは「Web・実用・普及・商用性」という異なる感触を持つ。CTRの差は、この語が呼び出す技術的ファンダム、すなわち読者がどの文化圏に自己を置くかの差として解釈できる。
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