ISAPIという忘れられた仕様から、Microsoftの仕様文化を読む
要旨
本稿は、Microsoft Internet Server Application Programming Interface、すなわちISAPIを手がかりに、Microsoftにおける仕様書、SDK、MSDN、開発者向け文書の変遷を検討するものである。ISAPIはIISの拡張APIとして、CGIとは異なる実行モデルを提示した技術であった。しかし現在では、その記述はMicrosoft Learn上で限定的に残るのみであり、過去の技術文書がどのように保存され、半ばアーカイブ化されるのかを考える好例となっている。
本稿では、ISAPIを単なる旧式APIとしてではなく、仕様書の所在、配布媒体、開発者支援、企業による技術文書文化を読み解くための観測点として扱う。電子本版では、IIS6文書、Apache mod_isapi、CGIとの比較、MSDNおよびCD-ROM時代の資料配布まで含めて詳述する。
関連キーワード
ISAPI、IIS、CGI、MSDN、Microsoft Learn、SDK、技術文書、仕様書、Webサーバ拡張、Apache mod_isapi、Microsoft Programmer’s Library、CD-ROM配布、開発者支援、ドキュメント文化、ソフトウェア史