2026年6月29日月曜日

「gridpcm」構想について

 本稿は、gridshaderのセル評価モデルを音響生成へ拡張する「gridpcm」構想について、その技術的基盤を整理する。実装の中心にはWeb Audio APIを置き、AudioContext、ScriptProcessorNodeまたはAudioWorkletを用いて、ブラウザ上でリアルタイムPCMサンプルを逐次生成する。各サンプルは、サンプリング周波数に基づく時刻 t = n / sampleRate から計算され、サイン波、矩形波、ノコギリ波、ノイズなどの基本波形はJavaScript関数として定義される。gridshaderにおけるピクセル座標 fragCoord に相当するものとして、gridpcmでは時間インデックス、レーン番号、セル位置を用い、各セルは oscillator、gain、envelope、gate、filter、bitcrush、delay、mix などの処理単位として振る舞う。これにより、音響処理は固定された波形再生ではなく、格子状に配置された関数評価の連鎖として記述される。また、複数レーンの出力を加算合成することで、簡易的なトラックミキサーとして機能し、PCM的な低解像度感、量子化ノイズ、波形の粗さも表現資源となる。本構想は、DAWの代替ではなく、音を「データ列」「関数」「視覚的グリッド」の交点で味わうための、ブラウザベースの実験的音響環境である。


関連キーワード:

Web Audio API、AudioContext、AudioWorklet、ScriptProcessorNode、PCMサンプル生成、sampleRate、時間インデックス、サイン波生成、矩形波、ノコギリ波、ホワイトノイズ、オシレーター、ゲイン制御、エンベロープ、ゲート処理、フィルター、ディレイ、ビットクラッシュ、量子化、レーンミキシング、加算合成、リアルタイム音響合成、JavaScript DSP、ブラウザ音源、gridshader、gridpcm、音のシェーダー、味わうインターフェース