チャーリー(バード)パーカーにまつわる名言
「ヒッ
プスターにとってバードは、彼らの哲学の生き証人であった。ヒップスターは、反社会的な人種である。
ダダイストが第一次世界大戦によって生み出されたものならば、ヒップスターは、第二次世界大戦が生み出したものである。ヒップスターは、病的な退廃といえ
るほどに非道徳的であり、反社会的であるが、穏やかさと過度の洗練さを兼ね備えている。」
「その頃、年がら年中同じような和音進行で演奏することに、全くあきあきしていた。そこできっと何か別のやり方があるはずだと、いつも考えていたんだ。時々、頭の中でそのやり方が鳴ってくるのだが、演奏してみるとうまくいかない。ところがある晩、「チェロキー」でいろいろ試していると、旋律にそこの和音よりもずっと高い位置にある音程を使って、それに合う和音に置き換えてみれば、今まで頭の中で鳴っていた音を、実際に演奏できることに気づいたんだ。私はすっかり元気になったよ。」
「バー
ドはアイデアに富んだ抜群のインプロヴァイザーだった。曲をまったく作り変えてしまうから、その曲をよく理解していないと、どこを吹いているのか、まるで
わからなくなってしまうくらいだった。ホークやドンバイアスやラッキーは、まずほとんど原曲に近いソロで初めて、それから即興演奏に入っていくスタイル
だった。バードは、この三人とはまったく別で、まるで違うことを、しかも毎日、全部変えて吹いていた。マスター(巨匠)はたくさんいるかもしれないが、
バードこそ真のマスターだ。」