2025年9月5日金曜日

パブリックドメイン批評文リンク集

パブリックドメイン批評文リンク集

パブリックドメイン批評文リンク集

能登の復興

 

全体像(ごく短く)

  • 国は予備費を段階的に投入し、2025年2月には「能登創造的復興支援交付金(500億円)」など新たなメニューを追加。県は復興基金を組み、生活・住まい・コミュニティ再建を柱に事業を計上。Ishikawa Prefecture+1

国の予算の動き(主な決定)

  • 2024年4/23:予備費1,389億円(道路・港湾、住宅、観光等)。

  • 2024年6/28:予備費1,396億円(応急仮設、観光・なりわい等)。

  • 2024年9/10:予備費1,088億円(地域福祉推進支援臨時特例交付金 53億円創設 等)。

  • 2024年10/11:予備費509億円

  • 2025年2/28:予備費1,068億円能登創造的復興支援交付金 500億円 ほか)。

これらは内閣官房・財務省の「能登半島地震 復旧・復興支援本部」資料に整理されています。Ministry of Finance Japan

石川県の予算・基金

  • 令和7(2025)年度当初予算:一般会計8,379億円(実質当初9,341億円)。復興基金収入188億円等を計上。Ishikawa Prefecture+1

  • 県の復興基金539.8億円規模(うち特別交付税520億円等)。県・市町の暮らし・コミュニティ再建や能登の特色ある産業支援に活用。Ishikawa Prefecture

  • 主要施策の例(復旧・復興推進部)

    • 生活再建支援(被災者生活再建支援、仮設住宅家電・移転費等)

    • コミュニティ再建(民連携復興センター支援、交流・イベント支援 など)

    • 産業・なりわい再建の支援(創造的復興の推進 等)Ishikawa Prefecture+1

団体・窓口(例)

最近の復旧・活動トピック(抜粋)

  • 交通・インフラ:のと鉄道線・七尾線は全線運行(計画運休を含む運行)。能登空港は滑走路ひび割れを補修(~8/31:3,158か所)。

  • 観光・まちづくり輪島朝市再建へ整備計画(立体駐車場や避難路を含む案)。各市町で「まちみらい計画」等の復興計画を策定・公表。Suzu City


まずどこを見ればいい?(実務リンク)

17世紀から19世紀までの「夢想→実証→利益」が実際に実を結んだ主な事業体

 以下の表は、17世紀から19世紀までの「夢想→実証→利益」が実際に実を結んだ主な事業体を並べたものです。

世紀事業体(設立年)早期の夢実証策利益指標
17世紀東インド会社(英国、1600年)東インド諸島貿易の独占的開拓王立特許状取得により東インド諸島貿易独占契約を樹立年10.5 %の配当を40年間保証 Wikipedia
東インド会社(オランダ、1602年)アジア貿易ネットワークの構築、世界海洋帝国の樹立株式会社として世界初に株式を発行・取引開始平均18 %の高配当(1688年頃) Wikipedia
ハドソン湾会社(1670年)北米毛皮貿易の完全独占王立特許状によりルパートランド貿易権を確立設立14年後に50 %配当、翌年25 %配当 TIME
イングランド銀行(1694年)戦時費用調達と公債管理を担う中央銀行設立120万ポンド貸付、年8 %利息支払いを法令で保証年8 %の利息保証 Wikipedia
18世紀ブルトン&ワット(1775年)ワットの改良蒸気機関特許を実用化し動力革命を牽引1781年に回転運動機構を導入、製造から設置まで一貫体制を確立1795–1800年に特許使用料42,731ポンド獲得 Cambridge University Press & Assessment
ウェッジウッド(1759年)陶器の大量生産による高級食器の普及女王に「Queen’s Ware」を献上し、ロイヤルワラント取得後に世界販売1795年没時に約60万ポンドの資産 The American Ceramic Society
ブリッジウォーター運河(1761年)石炭運賃を半減し産業革命を支える輸送網を構築ウォースリー〜マンチェスター間の運河開通で運賃を大幅削減、運河網拡大1791年の石炭販売収入£19,455、その他貨物で£30,000超 Wikipedia
アークライト(1771年)継続運転可能な水力紡績工場で綿糸を大量供給1771年、世界初の水力紡績工場をクロムフォードに建設、従業員200名を雇用1792年没時に約50万ポンドの資産 Wikipedia
19世紀シンガー製造(1851年)家庭用ミシンの量産と分割払いで被服製造を家庭内で実現「ニュー・ファミリー」機種(1865年以降)を世界的に量産展開1882年までに400万台以上販売 Wikipedia
ウエスタンユニオン(1851年)大陸横断電信網の統一で即時通信を実現1861年に大陸横断電信完成、標準化された料金体系とサービス拡大収益の30–40 %が純利益 Economic History Association
スタンダード・オイル(1870年)石油精製を統合し安価な灯油を提供鉄道運賃で大幅ディスカウント契約(1868年)、信託体制で業界の90 %を掌握1879年、資本$3.5Mに対し$3.15M配当(配当率約90 %) Wikisource
ベル電話(1877年)音声通信技術を商業化し世界をつなぐ1877年設立後、交換機システム導入で普及加速1886年に15万人超の加入者 Wikipedia
カーネギー製鋼(1892年)鉄鋼生産の垂直統合でコスト削減、大量供給を実現1892年に関連企業を統合し一社体制化、最新技術で効率化1901年売却で個人取り分$225.64M獲得 Wikipedia

このように、各世紀で「壮大なビジョン→具体的実践→明確な利益指標」という流れを辿った事業体を並べることで、時代を超えたイノベーションの共通構造が見えてきます。

シェーキー(Shakey the Robot)とは?

 

シェーキー(Shakey the Robot)とは?

  • シェーキーは、1966年から1972年にかけてスタンフォード研究所(現SRIインターナショナル)の人工知能センターで開発された、世界初の汎用モバイルロボットですnutsvolts.com+12ウィキペディア+12SRI+12

  • それ以前のロボットはすべて段階的に命令されなければ動作できませんでしたが、シェーキーは指令を自分で解析し、基本動作に分解して実行できる能力を持っていましたウィキペディア

  • このプロジェクトは、論理的推論・コンピュータビジョン・自然言語処理を統合した初の試みとされ、ロボットに「知性」を持たせるというビジョンを体現しましたウィキペディア


機能と技術的特徴

  • センサーと機器
    テレビカメラ、ソナー距離計、触覚バンプセンサー、無線アンテナといったハードウェアを搭載。これらにより外部環境の認識、障害物検知、自律移動が可能でしたウィキペディアleorover.techWIRED

  • ソフトウェアと動作例
    ロボットはSTRIPS(Stanford Research Institute Problem Solver)と呼ばれるプランナーを用いて、与えられたタスクを分解し処理しました。例えば「platform の上にあるブロックを落とせ」と指令されると、シェーキーはその環境を認識し、ランプを使ってプラットフォームに登り、ブロックを押して落とす計画を立て実行できましたウィキペディア+1


現在の展示と影響

  • 引退と展示
    現在、シェーキーはカリフォルニア州マウンテンビューにあるコンピュータ歴史博物館(Computer History Museum)に展示されていますSRI

  • 評価と技術的遺産

  • 技術的影響

    • **A***探索アルゴリズム、ハフ変換(Hough transform)、可視グラフ法(visibility graph)など、現在も使われる基本技術を生み出しましたウィキペディア+1

    • また、後続のモバイルロボットやナビゲーションシステム、Marsローバーなど、多くの技術に影響を与えていますWIRED+2WIRED+2


まとめ

項目説明
名称シェーキー(Shakey the Robot)
開発期間1966年~1972年
開発元スタンフォード研究所(現SRIインターナショナル)
特長自律的に行動計画を立てて実行できる初のモバイルロボット
技術的成果A*、ハフ変換、可視グラフ、STRIPSなど
現在の展示コンピュータ歴史博物館(マウンテンビュー)
選出・評価Robot Hall of Fame、IEEEマイルストーンなど

Hungaroton の3枚組復刻盤「Hungarian Folk Music: Gramophone Records with Bartók’s Transcriptions」(編集:László Somfai/品番 LPX 18058–60)。

 

  • Hungaroton の3枚組復刻盤「Hungarian Folk Music: Gramophone Records with Bartók’s Transcriptions」(編集:László Somfai/品番 LPX 18058–60)。歴史的な78回転の民謡録音と、バルトークの採譜譜面を見開きで対照できる構成です。初出年は資料で1981表記(YouTube表記は℗1980)。 zti.hu

  • 曲名と意味
    「Oláhul Márinka, magyarul Margitka」は直訳すると「ルーマニア語ではマリンカ、ハンガリー語ではマルギトカ」。モルドヴァ地方(チャーンゴー系)の古いバラッドとして各地に伝承が残ります。 mek.oszk.huzti.hungaricana.hu

  • 歌い手・録音データ
    歌:Benedek Péterné(旧姓 Kósa Magdó)。1938年5月27日、ブダペストのハンガリー放送局スタジオで「Pátria 民謡グラモフォン・シリーズ」向けに録音された音源(出身地はMoldva地方Trunk)。本復刻盤はこの系統の78回転を収めたものです。 folkradio

  • 内容(どんな歌?)
    系統名は「A kegyetlen anyós(残酷な姑)」型。姑が娘(マルギトカ)に対して過酷な仕打ちを迫る反復句で進む対話バラッドで、詩型には「Ifjú Ráduly Péter(若者ラードゥリ・ペーテル)」が登場する異文もあります。 ArcanumSzegedi Piaristák

  • バルトークとの関係
    バルトークは採集・採譜を通じて民謡を体系化し、同種の旋律を多数記録しました。本セットのブックレットは、その採譜に基づく校訂と解説を付し、録音と譜面を併置して聴取できるのが特徴です。 Bartók Collection

参考リンク(曲テキストやカタログ):Folkrádió の曲項(録音データ付き)、デジタル歌詞集(異文)、研究機関データベース(採集地情報)。 folkradioArcanumzti.hungaricana.hu

GitHub Copilot(VS Code拡張) Codex(OpenAI) Cursor(AIコードエディタ)

 

項目GitHub Copilot(VS Code拡張)Codex(OpenAI)Cursor(AIコードエディタ)
位置づけ既存IDE向けの拡張(VS Codeほか各IDE対応)旧:APIのコード特化モデル(2023年提供終了)/新:ChatGPT内やCLIの自律的コーディングエージェント(研究プレビュー)独立エディタ(VS Code風UI)にAI機能を深く統合
主要機能補完、インライン編集、Copilot ChatのAsk/Edit/Agent各モード旧Codexはコード生成モデル。2025年の新Codexはタスクを自律遂行するエージェント系補完(Tab)、Multi-Line Edits、コードベースQA、Agentで複数ファイル編集・コマンド実行
モデル選択チャット側でモデル切替可。近年はマルチモデル対応を拡大(旧)専用モデル終了。(新)o系などを基盤とするエージェントモデルを選択・固定可能(OpenAI/Anthropic/Google系などの“高性能モデル”を切替)
拡張性Copilot Extensionsで外部ツール連携(VS Code拡張として動作)ChatGPT/CLI起点。IDE拡張というより“エージェント”エディタ内機能が中心。モードやツールのカスタム可
プライバシーVS Code拡張としてローカルワークスペース連携が可能(拡張はクライアント側で動作)ChatGPT/CLIの利用条件に依存Privacy Modeで「プロバイダ側ゼロ保持」を保証(チームでは強制有効可)
チーム/運用企業導入しやすい(各IDE対応・権限管理)。研究プレビュー段階のため運用は限定的Teams/Enterpriseプラン(管理機能・SSO等)あり

向いている場面の目安

  • Copilot:既存IDEのまま補完~チャット~軽い自律作業まで一気通貫。VS Code/JetBrains/Visual Studioなど複数IDEで使いたい。 Visual Studio CodeGitHub Docs

  • Codex:API時代の“モデル”ではなく、今はChatGPT/CLI起点の自律エージェントとして試す対象。研究プレビューで挙動検証が主。 OpenAIWikipedia

  • Cursorエディタ自体をAI最適化したい。モデルを選び分け、Agentで複数ファイルやコマンドまで自動化。組織でPrivacy Modeや管理機能を重視。 Cursor+1cursor.com+1

根拠・主な情報源

  • Copilot ChatのAsk/Edit/Agent各モードとモデル切替(VS Code公式)。 Visual Studio Code

  • Copilotの対応IDEと機能(GitHub公式)。 GitHub Docs

  • Copilot Extensionsの仕組み(GitHub公式)。 GitHub DocsGitHub

  • Codexの旧API終了/新Codex(研究プレビュー)の位置づけ(OpenAI・百科)。 WikipediaOpenAI

  • Cursorの機能(Tab/Multi-Line/Agent)・モデル選択・セキュリティ・チーム料金。 cursor.com+2cursor.com+2Cursor+1

ご用途(IDEを変えない/エージェントを試す/エディタごと刷新)のどれを重視するかで選び分けるのがおすすめです。

2025年9月4日木曜日

ステーブルコインは国債を後ろ盾にするクレジットカードビジネスみたいなものでしょうか?

 クレジットカード(与信ビジネス)とは別物で、発想はむしろプリペイド/電子マネー寄りです。ステーブルコイン(信託型・JGB等を裏付け)は預り金を安全資産にプールして1:1償還を担保しますが、クレカは利用者に無担保の短期信用を与える商売です。

ざっくり対比

観点ステーブルコイン(JGB等で裏付け)クレジットカード
本質預り金の保全+決済トークン与信(貸付)+決済ネットワーク
主な収益準備資産(金利)+発行/送金手数料加盟店手数料(MDR/インターチェンジ)リボ/分割金利+年会費等
主なリスク運用・カストディ・規制/オペリスク信用(貸倒)・不正/チャージバック・規制
バランスシート**準備資産=負債(トークン)**の1:1管理**売掛債権(カード債権)**を保有し回収
流通時間24/7 即時最終性(オンチェーン)事後清算(バッチ)+銀行営業時間依存
利息の帰属多くは発行体(ユーザーへ分配しない設計が多い)利用者の利払いが発行体収益
近い類似電子マネー/プリペイド(分別保全)消費者金融+決済ネットワーク

似ている点

  • どちらも「決済レール」を提供し、加盟店/受取側の手数料という形で収益化し得ます。

  • 流動性管理が重要(ステーブルは償還・スワップ、クレカは与信枠・資金調達)。

決定的に違う点

  • 信用供与の有無:ステーブルは基本貸していない(預り金のトークン化)。クレカは貸している

  • 裏付け資産:ステーブルはJGB等の安全資産を保有しつつ1:1償還を守る設計。クレカは顧客債権が主要資産で、資金調達は**預金・社債・ABS(証券化)**等。

  • 収益構造:ステーブルは金利(フロート)+小口手数料が中心。クレカは加盟店手数料+リボ金利が主軸。

業態の特徴とメリデメ(超要約)

  • ステーブルコイン(信託型・JGB等)

    • メリット:24/7決済・手数料安・プログラマブル・価格安定(1:1)

    • デメリット:利息は多くが発行体側/償還SLAはオフチェーン事情に左右/規制・開示コスト

  • クレジットカード

    • メリット:与信拡張で購買力を創出・ポイント/チャージバック等の制度整備・世界的受入網

    • デメリット:貸倒・不正リスクが重い/MDRが高く小額決済に不向き/清算がバッチで即時性に弱い

結論(たとえ話)

  • ステーブルは**「JGBに浮かべたウォレット残高を即時に動かす仕組み」**。

  • クレカは**「カード会社が立て替え払いをして、あとであなたから回収する仕組み」**。
    同じ“決済”でも、前者は保全・交換媒体後者は与信・回収ビジネスです。