1️⃣ 物理学でいう「真空」とは何か
物理学の真空とは
**「物質が存在しない状態をどう定義するか」**という問題です。
重要なのは
真空は一種類ではない
という点です。
2️⃣ 古典物理の真空(まずここ)
定義
粒子なし
エネルギーなし
力なし
完全に静止した空間
役割
ニュートン力学
古典電磁気学
👉 計算を簡単にする理想空間
👉 実在するかは深く問わなかった
3️⃣ 破綻が起きた理由
19世紀末から問題が出ます。
黒体放射の矛盾
原子が崩壊しない理由が説明できない
電磁場を完全にゼロにできない
👉
「完全な空白」という前提が現実と合わない
4️⃣ 相対論的視点での真空
特殊相対論
真空は「基準の止まり場」ではない
観測者で見え方が変わる
一般相対論
真空でも空間は曲がる
真空=重力が無い、ではない
👉
何も無くても、空間そのものが物理的対象
5️⃣ 量子論に入る直前の重要点
ここまでで分かることは:
真空は「背景」ではない
真空も物理状態の一つ
この段階ですでに
「空気がない」概念とは完全に別物です。
6️⃣ 最小まとめ(量子以前)
物理学的真空とは
物質が無くても、
空間そのものが性質を持つ状態
これを受けて次に
なぜ「揺れ」が必要になるのか
なぜ「ゼロ」にできないのか
という問いが生まれ、量子真空へ進みます。

