2025年11月9日日曜日

テリー・ライリー《In C》の演奏指針要約

 テリー・ライリー《In C》の演奏指針要約。全員が同一譜面の53のパターンを順番に演奏し、編成や楽器数は自由(理想は約35名)。声部は任意の母音・子音で参加可。各奏者は各パターンを好きな回数だけ反復して次へ進む。公演は45〜90分程度が目安で、1パターンの滞在はおおむね45〜90秒以上。互いをよく聴き、ときに休んで聴くこと。強弱の幅を大きく取り、合奏でクレシェンド/ディミヌエンドを合わせる。ユニゾンやカノン的重なりを任意に行い、ポリリズムの相互作用を楽しむが、常に2〜3パターン以内で歩調を保ち、先走りや遅れを避ける。高音Cの8分音符パルス(ピアノやマレット、慎重な打楽器)で合図可。全員が厳密なリズムで正確に弾くこと。テンポは任意だが無理のない範囲で。休止中も周期的アクセントを意識し、再入時の効果を配慮する。必要に応じて1オクターブ移調(特に上方)、長音には下方移調も有効。リズムの拡大も可。弾けないパターンは省略可。増幅や電子鍵盤の使用も可。終結は全員が第53番に到達してから大きなクレッシェンドとディミヌエンドを数回行い、各自の判断で順次抜けて終わる。


https://thirdcoastpercussion.com/downloads/2015/04/Terry-Riley-In-C-concert2.pdf